〜たかた歯科医院 歯科用語集(50音順)〜
ここでは、歯科用語の注訳をつけてみます。
「このような言葉の意味が知りたい」などご要望があれば、随時補足していきたいと思います。
圧迫止血(あっぱくしけつ)
傷口から出血しているとき、その傷口を強く圧迫し続けることで止血する方法のことです。
抜歯した後にガーゼを強く噛んでいただくことも、この圧迫止血の一種です。
単純ですが、もっとも有効な止血方法のひとつです。
入れ歯(いれば)
取り外し式の義歯のことです。
咬合圧を歯茎でも負担できるため、ブリッジよりも残っている歯には優しいです。
そのため残っている歯の本数が少ない人や、残っている歯の状態があまり良くない人にも行えます。
詳しくは、お訊ねください。
インプラント(いんぷらんと)
英語implant。生体内で機能することを目的に埋め込まれる人工物のことです。
歯科用インプラントは、歯が抜けた部分を補う「補綴用(ほてつよう)インプラント」と
矯正治療のために埋め込む「矯正用インプラント」があります。
一般的には、歯科用インプラントといえば補綴用インプラントのことを指すことが多いです。
エナメル質(えなめるしつ)
歯のあたまの部分(歯冠)の一番外側を覆っている硬い組織です。
オール・セラミック・クラウン(おーるせらみっくくらうん)
英語all-ceramic crown。金属の裏打ちを行わず、セラミックのみで作られた被せ物のことです。
美しい白色に仕上げることができます。また、金属アレルギーが気になる方にもお薦めです。
化学的プラークコントロール(かがくてきぷらーくこんとろーる)
薬剤の効果で、プラークを弱めることでプラークコントロールを行う方法です。
消毒薬でうがいをしたりするのが、これに相当します。
歯ブラシなどの「機械的プラークコントロール」で落としきれないプラークに対して
効果を期待します。
顎関節(がくかんせつ)
下顎骨と側頭骨の間にある関節です。左右に一箇所ずつあります。
下歯槽神経(かしそうしんけい)
下顎骨の中を走る知覚神経。左右一対あります。
ここに何らかのトラブルが発生すると、下唇の外側ななめ下あたりの感覚が鈍くなることがあります。
機械的プラークコントロール(きかいてきぷらーくこんとろーる)
プラークをこすり落とすことでプラークコントロールを行うことです。
歯ブラシや、歯間ブラシ、フロスなどがこれに相当します。
機械的プラークコントロールが不十分な部分、なかなか磨きにくい場所に対しては
「化学的プラークコントロール」を併せて行うとよいと思います。
キシリトール(きしりとーる)
英語xylitol。虫歯の元にならない甘味料です。
矯正歯科(きょうせいしか)
歯並び 噛み合わせを理想的な状態に近づける治療分野。
少数の歯を動かすことだけでも、効果的な事もあります。
(参考)診療内容のページ
→軽度の歯列矯正
顎の骨、歯を支えている骨の形に不具合がある場合、
患者さんによっては、外科的手術が必要になる場合もあります。
こういった場合、病院口腔外科と経験豊富な矯正専門医との
連携によって治療を進めていかなければならないこともあります。
金銀パラジウム合金(きんぎんぱらじうむごうきん)
保険診療で、主に用いられる歯科用合金です。金と銀とパラジウムが主な成分です。
咬合圧(こうごうあつ)
上下の歯をかみ合わせたときに発生する力。
この力をどの歯でどのくらい負担するかは、歯によって異なりますが、奥歯がより多くの負担を背負うことが
多いようです。
奥歯がない状態が長く続くと、その分だけ前歯に多くの負担がかかるため、あまり良くありません。
甲状軟骨(こうじょうなんこつ)
いわゆる「喉仏」をつくっている軟骨。
ちなみに、喉仏に相当する隆起は、甲状軟骨の喉頭隆起。
喉頭隆起の正中・上縁には上甲状切痕があります。
コンポジット・レジン(こんぽじっとれじん)
英語composite resin。樹脂(レジン)と無機質の粒子(フィラー)を混ぜ合わせた材料。
保険内診療で、虫歯を白色で修復することができます。
細菌(さいきん)
いわゆる「ばい菌」のことです。口の中にも様々な菌がいます。
小さすぎて肉眼で見ることはできませんが、
大量に増えると「細菌の塊(プラーク)」として目で確認できるようになります。
細菌性プラーク(さいきんせいぷらーく)
細菌の塊のことです。
細菌一個一個はとても小さくて肉眼で見ることはできませんが、大量に集まると目で見えるような塊になります。
この細菌性プラークを取り除くことを「プラークコントロール」と言います。
歯冠(しかん)
歯のあたまの部分のことです。対義語は「歯根」。
歯根(しこん)
歯の根っこの部分のことです。対義語は「歯冠」。
歯根膜(しこんまく)
歯の根の周囲を包む組織です。歯周靭帯とも言います。
ものを噛み締める感覚は、歯根膜で感じることができます。
歯周病(ししゅうびょう)
歯を支える組織が侵されることで、歯がグラグラになってしまう病気です。
一朝一夕で治ることはありません。地道に取り組む必要があります。
治療、予防にはプラーク・コントロールが最も大切です。
歯周組織(ししゅうそしき)
歯を支える組織のこと。歯茎の肉や歯の周りの骨などのことです。
もう少し細かく言うと、「歯槽骨」「歯根膜」「歯肉」「セメント質」の4つを指します。
歯髄(しずい)
いわゆる「歯の神経」のことです。
歯石(しせき)
プラークが固まって、石のようになったもの。
歯の周りを取り囲み、歯周病の原因になったりします。
歯槽骨(しそうこつ)
歯の根の周囲を取り囲んでいる骨のこと。
歯周組織のひとつです。
失活歯(しっかつし)
歯の神経が死んでしまっている歯のこと。対義語は「生活歯」。
歯肉(しにく)
歯茎の肉のことです。
小臼歯(しょうきゅうし)
永久歯の一種。犬歯と大臼歯の間にあります。
乳臼歯が抜けた場所から生えてきます。
小臼歯には第一小臼歯と第二小臼歯があります。
また、上の小臼歯と下の小臼歯の形は異なります。
睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)
睡眠中に呼吸がとまってしまうため熟睡できず、昼間に突然つよい眠気に襲われてしまう病気です。
睡眠時無呼吸症候群には幾つかのタイプがありますが、
睡眠時に装着するマウスピースによって、この無呼吸状態を改善できることもあります。
生活歯(せいかつし)
歯の神経が生きている歯のこと。対義語は「失活歯」。
舌骨(ぜっこつ)
喉のあたりにある骨
舌骨筋(ぜっこつきん)
舌骨に付着する筋肉の総称
舌骨下筋群(ぜっこつかきんぐん)
舌骨筋のうち、舌骨よりも下方にある筋肉の総称。
※胸骨甲状筋も舌骨下筋群を構成しています。
舌骨上筋群(ぜっこつじょうきんぐん)
舌骨筋のうち、舌骨よりも上方にある筋肉の総称。
セメント質(せめんとしつ)
歯の根の部分(歯根)の表面を覆っている部分です。
象牙質(ぞうげしつ)
エナメル質やセメント質のひとつ内側の層をつくっている部分です。
大臼歯(だいきゅうし)
永久歯の一種。いわゆる奥歯のことです。
乳歯から生え変わるのではなく、最初から永久歯が生えてきます。
大臼歯には、第1大臼歯(6歳臼歯)、第2大臼歯(12歳臼歯)、第3大臼歯(親知らず)があります。
また、上の大臼歯と下の大臼歯の形は異なります。
智歯(ちし)
第3大臼歯、親知らずの別名です。
プラーク(ぷらーく)
英語plaque。「デンタル・プラーク」とも言います。
歯に付着した微生物(細菌など)の塊のことです。
プラーク・コントロール(ぷらーくこんとろーる)
英語plaque control。口の中のプラークを減らすことをいいます。
「歯垢除去」と同じ意味と考えていいと思います。
歯科医療の最も重要なテーマのひとつと考えています。
ブリッジ(ぶりっじ)
英語bridge。失った歯の隣の歯に連結式の被せ物をして、抜けている部分を補う方法です。
ブリッジにかかる咬合圧は、それを支えている歯で全て負担しなければならないため、
歯の状態(歯周病が進んでいるなど)によっては選択しないほうがいい場合もあります。
ただし、歯にしっかりフィットするため、違和感は少ないという利点もあります。
詳しくはお訊ねください。
(参考)診療内容のページ
→ブリッジ
フロス(ふろす)
英語floss。「デンタル・フロス」とも言います。
いわゆる「糸ようじ」のことです。
歯と歯の間のプラークを取り除きます。
補綴物(ほてつぶつ)
クラウン、ブリッジ、義歯など、歯が無くなった部分を補う人工物のことです。
ホワイトニング(ほわいとにんぐ)
歯を白くする治療全般を指します。
いろいろな方法がありますので、詳しくはお問い合わせください。
メタルボンド・クラウン(めたるぼんどくらうん)
英語metal bond crown。金属で裏打ちされたセラミックの被せ物です。
金属の強度と、セラミックの美しい白さを併せ持っています。
6歳臼歯(ろくさいきゅうし)
6歳前後で生えてくる奥歯です。第1大臼歯とも言います。
<参考>診療内容のページ
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