2010年2月15日(月曜日)、富山大学理学部生物学科の 修士論文発表会を聴講してきました。 |
歯科医学も生物学も分野は異なりますが どちらも同じく 科学(サイエンス)でありますし、 プレゼンテーションの技術、方法は分野を問わず同じなので とても興味深く話を聞かせてもらってきました。 発表を聞きながら、いろいろなことを考えました。 研究の題材となっている各々の生物の品種がどのように 他の品種と分類されているのか? 最初に分類した人、命名した人の観察力は凄いなあ・・・。 また、同じ品種であっても棲息地などによって 微妙に異なる特徴が出てくることもあるだろうなあ・・・。 動物、植物いろいろな品種が題材となっていましたが、 どの研究も、細かく踏み込んでいるなあと感じました。 生き物に限らず、世の中のあらゆる物には名前があります。 名前をつけることで類似した他の物と分類し、整理し、 記録することが可能になるわけです。 たとえば、夜空を見上げると「満天の星」・・・と言っても、 その星ひとつひとつにも名前があります。 「雑草」という名前の植物はない、という言葉もあります。 細かいことを言えば、同じ種の植物であっても生息地などによって 様々な個性、違いが生じていることでしょう。 科学とはそういう地味な好奇心、 そしてそれに対する地味な分析作業の繰り返しによって 発達してきたのではないかと思います。 今回の発表会を聴講させていただき、そういう思いを 改めて感じました。 |
発表には、当院のある金屋、寺町付近の生物 を取り扱った研究もありました。当院の裏側も流れる 金屋の池田川(寺町の古川)のトンボについての 研究発表もありました。 研究対象になっていた、富山市金屋、寺町に棲む ハグロトンボ(写真はオス) 学名:Calopteryx atrata 動物界 節足動物門 昆虫綱 トンボ目 イトトンボ亜目 カワトンボ科 カワトンボ亜科 アオハダトンボ属 ハグロトンボ 発表を聞きながら、自然、科学の奥深さの 一片を垣間見ることができたように思います。 |